Aqours曲にあるもの ないもの

初めまして。
ある時は市民管弦楽団でホルンを吹きながら、ある時はピアノを弾きながらAqours曲の吹奏楽編曲譜を作成している
浦の星吹奏楽部ホルンパートのyasu_comiです。

さて、タイトルですが、
横浜市内の市民管弦楽団に所属するアマチュア演奏家の端くれである私が思うAqours曲の魅力を中心に、
編曲するときに注意していることについて語りたいと思います。

まず、演奏するときに大切なことって何でしょう?

音の三要素(音程、強弱、音色)を合わせること?音楽の三要素(旋律、和声、拍子)を合わせること?アーティキュレーションを合わせること?

どれも大切ですが、これに加えて「作曲者との対話」が重要な要素になります。
具体的には、楽譜上のフレージングや表情記号、その作曲者が辿った歴史等から、作曲者がその曲を通じて伝えたい想いを理解する必要があります。

では、Aqours曲の作曲者ってどんな人なのでしょう?

いやいや、ここで対話すべきは「Aqours」ちゃんたち、中でも特にリーダー高海千歌ちゃんであると私は思っています。

輝きを目指して立ち上がった9人の少女たち。

秋葉原でふと見上げたモニターに映ったμ’sのキラキラしたパフォーマンスを見た千歌ちゃんは、
自分も仲間と一緒に頑張って「輝きたい!」と思い、スクールアイドル部を立ち上げました。
そして千歌ちゃんの想いに共鳴した曜ちゃん、梨子ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃん、善子(ヨハネ)ちゃんが加わり、
もう一度力を合わせて浦の星女学院の統廃合を阻止しようと決意した3年生の鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤちゃんも一緒になり、Aqoursの活動は加速していくこととなります。
「見たことない夢の軌道追いかけて」という一節は、未熟dreamerな彼女たちの想いそのものであり、
この真っ直ぐで一途な想いを歌い上げていることがAqours曲の魅力だと思うのです。

さて、タイトルの話に戻します。

先に「ないもの」を言いましょう。
Aqours曲は基本的に「rit.」や「decresc.」がありません。
(「君の心は輝いてるかい?」や「青空Jumping Heart」の最終小節は例外です。)

逆に「あるもの」として「cresc.」が所々に出てきます。
それと、アクセントやスラー等のアーティキュレーションが意外と細かく、付け方次第で全然違う音楽になってしまいます。

よって演奏するときは、「cresc.」を守り、フレーズ途中で減衰したり、フレーズをゆっくりと納めたりしないようにすると、Aqoursちゃんたちの一途な想いを表現できるのではないかと思っています。

例え譜面にしなくても、まるで「勝手に弱くならないでーっ!」「そこで思い止まらないでーっ!」って千歌ちゃんに言われながらレッスンされているような感じで演奏すると、意外と上手く表現できるかもしれません。

そして、そんな部分をきっちり押さえた浦の星吹奏楽部の演奏、どうぞご期待ください。

 

さて次回は、曲の理解をさらに深めるために、浦の星女学院の学校生活について考察してみたいと思います。
チャオ~♪(°▽^ *)ノ⌒☆


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